観光で釧路のお越しの皆様がお土産に鮭を送ろうと和商市場に行くと、
値段の差の大きいことにびっくりするかもしれません。
紅鮭は日本での水揚げは無いので、これは100%ロシアかアラスカからの輸入品です。
銀鮭は養殖品がほとんどで、ロシアかチリ産の可能性が高いです。
三陸沖のものもありますが、それなら、そういう記載があるハズです。
ブランド鮭だけでなく、秋鮭(通称・秋味)と言われるシロザケの中だけでも値段の差があります。
そのあたりを少し解説してみたいと思います。
さて、和商にお越しのみなさんが見るべきは、シロザケのみです。
その中でも、値段の差があります。
それは、
大きさと、捕り方。場所。 に起因します。
大きい方が痩せているより美味しい。
これは、簡単。
では、捕り方は? これは、
陸に近い定置網で穫れた鮭は、活きがもっとも良く、キズがつきにくい上級の品になります。
次が以西船。
太平洋の日本200海里内 の以西海域を操業する船「以西船」により流し網漁で捕獲され、
日帰りで港に帰ってくるため、ものによっては、定置網に近い品質のものもあります。
せっかく北海道まできていただいているのですから、ここは、定置網のものを食べてみてください。
そして、場所です。
ご存知のように、鮭は川に帰っていく魚です。
大きな海流から離れて川まで戻るには体力を使います。
そこで、大きな海流に近いところにある定置網で採られた鮭は、体力も残っていて、元気で美味しい鮭。ということになります。
釧路では、昆布森産がおすすめです。
昆布森沖は親潮が日本で最も陸に近い位置を流れているため、脂ののった秋味を水揚げすることができます。
ぜひ、大きさ、定置網か? 穫れた場所は? にこだわって探してみてください。
びっくりするくらい美味しい鮭に出会えますよ!